最高の中でも最高の引っ越しの話
この記事はもう何日目か忘れた Advent Calendar の49日目*1です。
引っ越しました
この1月に練馬高野台から参宮橋に引っ越しました。
これまでに、僕はたくさんの引っ越しを経験してきました。
- 3歳:広島県広島市西区己斐町へ
- 4歳:岡山県岡山市北区伊福町へ
- 9歳:広島県賀茂郡黒瀬町乃美尾へ
- 10歳:広島県東広島市高屋高美が丘へ
- 18歳:徳島県徳島市中常三島町へ(※一人暮らしでの1回目)
- 22歳:東京都世田谷区喜多見へ(※2回目)
- 27歳:東京都練馬区谷原へ(※3回目)
- 28歳:東京都練馬区高野台へ(※4回目)
- 31歳:東京都渋谷区代々木へ(※5回目)
これらのうち、自分で引越しをしたと言えるのは18歳からの5回です。
そしてその5回目となった今回は、人生で最も満足度の高い引越しでした。
すみませんが何が最高なのかをちょっと聞いていってください。
何が最高か
立地が最高
なんといっても代々木。
明治神宮が近くにあり、さらに新宿西口側・南口側が徒歩圏内です。
原宿にもすぐに出ることができ、初台や代々木八幡方面にも比較的容易にアクセス出来ます。
具体的には、家電系ですぐに必要なものがある!しかし実物見て選びたい!*2となった時、すぐに西口ヨドバシに行けます。
また、終電を気にせず新宿バルト9のレイトショーやミッドナイトショーを見ることも、新宿歌舞伎町のテルマー湯に浸かりに行くことも、新宿の飲み屋での飲み会で遅くなることも出来るわけです。
初台とか出した割に新宿ばっかりですね。代々木ではなく新宿に住むべきなのだろうか。
通勤方法が最高
引っ越しで重要な要素は、通勤距離ではないでしょうか。
僕は渋谷勤務なのですが、引越前は電車通勤で、行きが45分・帰りが1時間20分*3でした。
しかし代々木なら徒歩通勤が可能です。
とはいえ40分かかりますが、1日のストレスの75%を占める電車・および駅*4にかかわらなくて済むので、たいへん気が楽になりました。
また、妻の勤務地が西新宿なので、こちらも徒歩20分通勤が可能です。
バスもすぐそばに停留所があり、渋谷・西新宿どちらにも10分ほど。らくちん。
通勤経路が最高
上の写真はうちと渋谷までの間にある明治神宮です。
もうこの時点でだいぶ最高ですよね。
明治神宮を通りさえすれば、巫女さんが見られるので最高に最高度合いが上昇しています。
住民が最高
変な人がいません。
いないってことはないんでしょうけど、練馬高野台に比較して歩きタバコに遭遇する割合がかなり低いです。
練馬高野台時代には、駅前で5分立っていれば歩きタバコが2人は発見出来るぐらいの遭遇頻度だったのですが、現在の最寄り駅ではまだ遭遇していないです。
駅徒歩5分の家の近所でも見かけていません。
僕は歩きタバコと客引きをこの世で最も嫌悪している人間なので、周辺環境がとても改善されました。
また、練馬高野台時代の部屋は下の階の住人がかなりのヘビースモーカーで、うちの部屋のトイレが下の住人の煙で燻されてめちゃくちゃ臭くなっていたのですが、それも解消されて万々歳です。
間取りが最高
1LDK50m平米から、2LDK57平米に変わりました。
※以前の間取り(1LDK)
たいていの2LDKだと、ちょうど漢字の『円』の字のように、LDKと2部屋が区切られている構造になっているのですが*5、この間取りは今回意図して避けました。
※ズボン型の間取り例。下側LDKと洋室2間が『円』型になっている。
もちろんこの間取りにも、空調が利きやすい・プライベートな空間が確保できるなどの利点はあります。
しかし我が家は夫婦二人暮らしで、二人とも二人でいる分にはプライベートな空間を必要としないタイプの人間だったので、間取りのメリットがメリットとして成立しませんでした。
結果的に今回は、大きな概ね『□』型の間取りを引き戸で区切るだけのタイプの間取りを選びました。引き戸を取ってしまえば2LDKを大きな1LDKにすることも出来ます。
※今回の間取り
そうすることで結果的にはひろびろ使うことが出来て、満足しています。
空調についてはたしかに問題ではありますが、最上階なのでひとまず冬場は暖かく、無視出来ています。
採光が最高
上の間取り図の方位表示を見てもらえるとわかる通りですが、東南側に窓がついています。
また最上階で、太陽を遮る建物が全くありません。
そのおかげで、カーテンを開けておくだけで冬場の暖房がいらないくらい光が入ってきます。
夏場が恐いですがそこはエアコン先輩に頑張ってもらいます。
眺めが最高
見るからに最高ですよね。
目の前に見える森が明治神宮です。
この写真には入っていませんが、右側に沈んでいく夕陽を眺めることも出来ます。
外苑の花火が見えたら良いんですが、たぶん見えない気もしています*6。
PrimeNowが最高
引越前は練馬区だったので Prime NOW の圏外だったのですが、晴れて圏内となりました*7。
引越し当日に掃除用のクイックルワイパーのワイパーシートやらゴミ袋やらが欲しくなったのでさっそく使ってみたのですが、1時間20分ほどで紙袋に入った商品が届きました。
値段もスーパーまで買いに行った場合の20〜50円増しといったところで、その分は時間をお金で買っている感じがヒシヒシとします。
スーパーも近所に無いことはないのですが便利すぎたので、もし困ったらまた使おうと思いました。
洗濯機が最高
洗濯機に関しては変化が2点ありました。
まず1点目は屋外から屋内に変わったこと。
屋外に洗濯機を置いていれば、当然ですが汚れ放題になります。
外にあるうちは別段気にしなかったのですが、屋外に置いていた洗濯機を、引っ越しで一時的に屋内に置いたところ、洗濯機から驚くほどの異臭がしていることに気付きました。今まで気付かなかっただけでものすごく臭かったんです。
これが屋内に置けるようになり、洗濯機自体の汚染が防げるようになりました。
脱衣所に洗濯機があるので、お風呂のために脱いでそのまま洗濯機に放り込めるのも手間が大いに省けて良いですね*8。
そして2点目は縦置き型からドラム式に買い換えたこと。
縦置き型は乾燥機能がついていなかったのですが、ドラム型ではヒートポンプ型の NA-VX3600L にしました。
これにより、物干しから解放されました。
新居には物干し竿をかける場所が無いのですが、今のところまったく困っていません。
洗濯自体はほぼ毎日行っていて、13日の引っ越しからこっち5回は回しているのですが、一度も物干しをしていません。
その分洗濯機が稼働する時間はかかるのですが、出してすぐ畳んでしまえたり、物によってはそのまま着られたりするのは、かなり日常生活が捗ります。
屋内に洗濯機置き場がある人は全員、今すぐドラム式を買おう。
渋谷区が最高
渋谷区の行政サービスが練馬区に比べて行き届いているように感じています*9。
渋谷区役所自体は駅からちょっと歩いた場所にあり、決して利便性が高くはないのですが、渋谷ヒカリエ内にサービスセンターがあり、そこで平日の受付もできるので非常に助かります。
あと渋谷区には区民向けの保養施設もあり、1泊1人5000円程度で箱根や伊豆に泊まれます。
区が区民を保養て、スゴー。
とはいえ反省点もある
乾燥具合が最高
2階から7階に引っ越したのですが、これぐらいになると非常に部屋が乾燥しやすいように思います。
引っ越し作業でダンボールによく触れていたこともありましょうが、それを差し引いても肌がパリパリになるわ目がしょぼしょぼするわで酷かったので、加湿器を導入しました。
これです。
おかげで導入前は50%ほどだった湿度が、だいたい60%前後に保たれています。
築年数が最高
我々二人の物件選びポイントに築年数が考慮されていないせいもあるのですが、40年を越えて来ると壁の中の配管まわりに異常があるというのは本当でした。
ガス開栓当日に立ち会っていてわかったのですが、ガスが漏れていました。
これは即座に修理していただきました。良かった。
そして、水道管から赤錆が出ました。「出ました」というか、今もたまに出ています。
こちらは使っているうちに出なくなるという意見をネットで散見することや、実際使っていて出てくる量がかなり減ったので、しばらく様子見しようと思っています。
もしみなさんが古い物件を見るときには、出来れば水とお湯両方について、可能なら白いボウルで水を受けて確認すると良いでしょう。
駐輪場の混み具合が最高
全く空いていませんでした。
現在自転車はバルコニーに置いています。
そこまで使わないので良いかな…
こんなところでしょうか。
いくつか微妙だなと思うこともなくはなかったのですが、最高の中でも最高の引っ越しだったことには変わりはありません。
というか不満が出てきてもなんか窓の外の景色を見てるとどうでもよくなってきます。景色はかなり重要ですね。
引っ越しをすると物が片付かないという意見があるそうですが、僕の意見はその真逆で、引っ越しはむしろ、物を片付けたり捨てたりの良い機会になると思っています。
10年先にはまた別の家に引っ越しているのでしょうが、その時にはまた別の「最高」と言えるものに出会えるよう、努力し続けないといけないなと思っています。
最後に、ご参考までに我が家が転居の際に考慮するポイントや、気にした方が良いことを列挙して、記事を終わります。
ネットで検索する際に考慮したポイント(優先度順)
前提として、例年11月〜2月が物件が出てくるピーク時期です。10・11月頃から探し始めて、12・1月頃に引っ越すのがベストでしょう。寒いけど。
2月3月は引越し業者のスケジュールが激混みで引越価格が安くなりません。
- 間取り(永く住みたいので絶対に妥協しない。2LDK/3DKで50平米以上)
- 立地(家賃補助が出る場所で、駅徒歩5分以内、通勤時間40分以内)
- 家賃(僕ひとりの給料で無理のない範囲の賃料であること)
- バストイレ別、独立洗面台、都市ガス、2階以上であること(1階は空き巣被害に遭いやすいため避ける*10)
- 転居によって気分転換が出来ること(具体的には最寄り駅や風景が変わることなど)
- 敷金・礼金の額(礼金が1ヶ月より多いとウッとなる)
- 治安や気質(僕が下町に向かない人間なのでそういうのは避ける)
- 近隣の保育園・小学校などの数
- 駐輪場の有無
- 定期借家でないこと
実際に内見する時に考慮した(確認した・不動産屋に聞いた)ポイント
内見は、出来れば晴れの日と雨の日、平日家にいるであろう時間帯(僕の場合は朝9時頃と夜21時頃)に行きましょう。
- 音がするか(自動車の音は雨の日が一番響く)
- 臭いがしないか
- 家賃が下がるかどうか(大手管理会社の場合は応じてもらえないことが多いらしい。「永く住みたいので」「この間取りのここが使いにくい」などと伝えると安くなる場合もある)
- 前の住人の退去理由(部屋の不満点がわかる。ただしたいていは「転勤で」と言われる)
- 清掃で何がどう変わるか
- 近隣にどんな住人がいるか(ただしたいていは教えてくれない)
- 管理人さんがいれば挨拶し、ゴミ捨て・駐輪場ルールなどについて話を聞く
- 家賃がカード払い可能かどうか(少ないが出来る場合もある)
- インターネット回線は何が入っているか、工事可能か
- 今見てる物件を他に内見している人がいるかどうか(ただしたいていは「他にいる」と言われる)
- 近隣の物件で内見から決まるまでにどれぐらいかかるか(不動産仲介業者の経験を測ったり、自分たちのペースを考えるのに参考になる)
- 不動産仲介業者のやる気の有無(やる気のある業者さんは、そのぶん家賃交渉も頑張ってくれる)
- 不動産仲介業者さん自身が住みたいかどうか(これはやる気の指標にすぎないかもしれない)
契約・引っ越し予約する際に確認したほうが良いこと
- 退去申請した日から何ヶ月先まで家賃が発生するか(2ヶ月の場合もあり、そうならなるべく早めに申請したい)
- 勤務先の家賃補助申請の締切日(多くの場合申請に必要な住民票は転入届を出してからでないと取得出来ず、また転入届は引っ越し後からしか提出できないため、出来れば締切日より前に引っ越ししておきたい)
- 勤務先の福利厚生で引っ越しが安くなる業者があるかどうか(僕の場合はありました)
さ、これでやっと引っ越し以外の記事が書ける。