ポニーで通勤する話
この記事は、ペットは思いつきで飼ってはいけない Advent Calendar の54日目です。
通勤途中にポニーがいる生活
こちらの記事でも書きましたけど、引っ越したんですよ。
で、それからというもの、自宅〜明治神宮〜渋谷駅 というルートで歩いて出勤しているのですが、明治神宮の西門の手前には、渋谷区立代々木ポニー公園という公園がありまして。
ここの前を通りかかると、3日に2回くらいの確率で、ポニーに会うことが出来ます。
ポニーくん*1
で、そんなポニーを見て思ったんですけどもね。
ポニーで通勤出来ないものか
通勤途中でポニーに会えるなら、ポニーで通勤したっていいじゃないですか。
別におかしなことを言ってるつもりはなくて、例えばこれが犬の散歩に遭遇するんだとしたら「自分も犬の散歩をして犬同士をわちゃわちゃさせたい〜〜〜〜」と思うのは自然だと思うのです。
いや確かに犬では通勤はしませんが、ではこれが例えば自転車だったとしたら、自転車通勤の人を見かけた時に「自分もしてみようかな?」と思うのはこれまた自然だと思うのです。
じゃあハイもう次行きますよ。
ポニーを飼育するための許可
そもそもポニーって飼っても良いんでしょうか。
大型のペットを飼育するためには、自治体によっては許可が必要な場合があるそうです。
では渋谷区はどうなのかというと、
こちらの区役所のページを見てみたところ、どれも犬または猫のものばかりで、ポニーという項目はありませんでした。
唯一関係がありそうな 渋谷区/人に迷惑をかけない飼い方を のページも、記載は犬に関するもので、ポニーについては触れられていません。不思議なこともあるものですね。
渋谷区ではいったん届け出は不要と解釈して次に行きます。
ポニーを飼育するための設備
ポニーを飼育する環境については、こちらのサイトが詳しいです。
ワールドランチホースクラブ|ミニチュアホース・ポニーの飼育について
ここから要約すると、
- 約1.5m×1.8mくらいの場所
- 暖かい過ごしやすい場所
- 風通しも良くする
- 床がコンクリまたは板張りである
- 床にワラやおがくずを敷いてやる
- 散歩できること
上記の条件を満たす部屋として、我が家には LDK があります。
※「10.0畳」と書いてある部屋
ここなら床はフローリングですし、糞などもルーフバルコニーに流すよう掃除すれば良いのでお掃除もらくらく、エアコンで室温調整も出来ますし、窓があるので風通しが良いですし、ワラを敷いてやれば何の問題もありません。
散歩については毎日の通勤で代替出来ると考えて次に行きます。
ポニーにかかる費用
こちらの知恵袋への回答を参考にしました。
要約しますと、
- 蹄鉄:15000円以上、1〜2ヶ月に1回
- 餌:約2万円
- 伝染病(馬インフルエンザなど)予防ワクチン:馬の場合1万円
- 伝染病検査:馬の場合1回1万円、年数回
- 獣医師の診察費:不明
月に少なくとも3万円以上はかかりそうです。
ポニー自体のほうは、残念ながら値段はわかりませんでしたが、30万円では厳しいと言及されていることからなんとなく察するものがありますね。
これらの知恵袋への回答に共通して「思いつきで飼うな」と書かれているのが非常に躊躇わせるものがありますが次に行きます。
ポニー通勤で入るべき保険
ポニーで通勤している時、もし事故を起こしてしまったら大変ですね。
自転車でも保険に加入する時代ですし、ポニーで入らないわけにはいきません。
しかし「ポニー 保険」で検索してみたところ、ポニー乗り向けの保険商品は未だ世の中に無いようでした。
ですので汎用的な、自賠責保険に入るのが良いでしょう。
自転車の場合の賠償額がおよそ5000万ほどまでですので、補償額上限が1億円に設定されている保険*2に加入するのが安心でしょう。
ポニーに装着すべき装備
ポニー通勤に必要そうなもの
- 鞍、手綱などの馬具
- 糞回収用スコップ・袋
さらに、通勤にポニーを使うのであれば夜間や雨の日にも乗ることを考慮しなければいけません。
夜のポニーに必要そうなもの
- ライト
- 反射板
このようなLEDバンドを装着すると安心ですね。
自分にですよ。
雨のポニーに必要そうなもの
- 自分用カッパ
- ポニー用カッパ
革用の撥水スプレーも一瞬考えないでもなかったですが、可哀想過ぎるので考えなかったことにしました。
ポニーに公道を走らせて良いのか
調べてみたところ、馬は道路交通法上では軽車両に該当するそうです。
十一 軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。
この「牛馬を含む」に、ポニーも含まれるのでしょう。
法規内にあるものなので、ポニーもまた公道で走らせて問題ないはずです。
また自転車と同じ軽車両扱いなので、免許も不要です。
制限速度についても自転車と同じで、標識などで表示されている速度が上限になっており、標識などがない道路の場合は無制限に速度を出すことが出来ます。
ただし、
こちらの記事の通り、たとえ自分が飲酒していなくとも、飲酒したポニーに乗ってしまうと整備不良にあたる可能性があるそうなので、ポニーが誤って道端に落ちているビールを口にしないよう注意したいですね。
そして残るハードル
でここまで考えてきたわけですけど、ハードルはまだまだあります。
- ポニーは平均30年生きる。30年間何があろうと育て続けなければならない。
- ポニーを安全に、迷惑にならずつないでおける場所が職場周辺にない。
- ポニーに乗る人の体重制限は50kg程度。僕は65kgなので、少なくとも15kg痩せる必要があります。
- LDK にポニーがいると普段かなり邪魔。
これがクリア出来るまで、おとなしく徒歩通勤を続けようと思います。