なぜですか

書きたいと思ったことを書きます

イタリア旅行 - 言葉編

イタリア旅行で感じた、言葉についてのことを書きます。

あくまで自分が感じたことにすぎないので、誤りもあると思います。鵜呑みにせず、一意見としてご参考ください。

 

 

通じる言語

イタリアの公用語はイタリア語です。国家形成の経緯の影響で特徴的な方言が各地方に多くありますが、基本的に全域で共通イタリア語が通じるようです。

そのほか北部でフランスと近い地方ではフランス語が、ドイツと近い地方ではドイツ語が、スイスと近い地方ではスイス語が通じるという話もありますが、自分にはわかりませんでした。

英語は、観光地では基本的に通じますが、日本よりもやや多くの人が話せるかなぐらいの感覚で、挨拶やYes/No、数字、簡単な説明ぐらいであればほぼ全員が話せていたように感じました。少なくとも、ホテルのスタッフや店員さんは全員英語が話せると思って間違いないと思います(バスの運転手さんは怪しいけど)。

 

とはいえ日本で外国人が「コンニチハ」と言ってくれるとなぜか嬉しいのと同様に、イタリアで「Buongiorno」と挨拶すると嬉しそうにしてくれる人もいます。イタリア語も覚えていったほうが、イタリア人とのコミュニケーションは捗ることでしょう。

 

最低限覚えたい単語・フレーズ

おそらくどんな言語でもそうですが、以下は最低限覚えて行ったほうが良いと思います。

  • ありがとう
  • はい
  • いいえ
  • すみません(呼びかけ)
  • ごめんなさい
  • おはようございます
  • こんにちは
  • こんばんは
  • またいつか会いましょう
  • 美味しい
  • トイレはどこですか?
  • 1〜20 までの数字

イタリアの場合、「トイレはどこですか?」は非常に重要です。トイレの切れ目が旅の切れ目です。いつでも場所を確認できるようにしておきましょう。上記それぞれのイタリア語は以下です。

  • Grazieグラッツェ) ありがとう
  • (スィ) はい
  • No(ノ) いいえ
  • Scusi(スクズィ) すみません(呼びかけ)
  • Mi scusi(ミスクズィ) ごめんなさい
  • Buongiorno(ブォンジョルノ) おはようございます
  • Buongiorno(同じ) こんにちは
  • Buonasera(ブォナセーラ) こんばんは ※15時ぐらいから使う
  • Arrivederci(アッリヴェデルチ) またいつか会いましょう ※「さようなら」は Addio(アッディーオ)
  • Buono(ブォノ) 美味しい
  • Dov'è il bagno?(ドヴェ イルバーニョ?) トイレはどこですか?

1〜20 までの数字は、

  1. Uno(ウノ) ※同名のカードゲームがありますね
  2. Due(ドゥーエ)
  3. Tre(トレ)
  4. Quattro(クアットロ) ※ピザのクアトロフォルマッジは「4つのチーズ」です
  5. Cinque(チンクエ)
  6. Sei(セイ)
  7. Sette(セッテ)
  8. Otto(オット)
  9. Nove(ノヴェ)
  10. Dieci(ディエチ)
  11. Undici(ウンディチ) ※Uno + Dieci
  12. Dodici(ドーディチ) ※Due + Dieci
  13. Tredici(トレーディチ) ※Tre + Dieci
  14. Quattordici(クァットールディチ) ※Quattro + Dieci
  15. Quindici(クィンディチ) ※Cinque + Dieci
  16. Sedici(セーディチ) ※Sei + Dieci
  17. Diciassette(ディチャッセッテ) ※Dieci + Sette
  18. Diciotto(ディチオット) ※Dieci + Otto
  19. Diciannove(ディチャンノーヴェ) ※Dieci + Nove
  20. Venti(ヴェンティ)

このあたりは値段でよく聞きました。あとは10刻みで30,40,50...と覚えておいたほうが良いですが、それがなくてもおそらくなんとかなります。

 

よく使ったフレーズ

最低限覚えておけば良い言葉があれば大丈夫だと思いますが、それ以外にイタリア旅行中よく使ったフレーズを紹介していきます。

 

クレカ使えますか?

Posso pagare con la carta di credito? (ポッソ パガーレコン ラカルタディクレディト?)

レストランや個人商店、ホテルなどで非常によく使いました。返事は以下のような感じです。

  • Certo.(チェルト) =もちろん
  • Sì.(スィ) =はい
  • No, non accettiamo.(ノー ノナッチェティアーモ) =いいえ、受付できません

 

これください

Prendo questo.(プレンド クェスト) ※ひとつだけの場合

Prendo questi.(プレンド クェスティ) ※複数の場合

Prendo questa e... questa.(プレンド クェスタ エー… クェスタ) ※「これと〜…これください」と、ショーケースを見ながら考える感じ

黙ってショーケースを指差したり、黙ってレジに持っていっても「買いたい」という意思は伝わりますが、気持ち良い買い物のため、何か一言言いたいものです。そんなときに、自分はこう言いながら買い物していました。ピザ(pizza)などは女性名詞なので、それを指し示すための「これ」も女性名詞形の questa にしてやる必要があったり、厳密に考え始めるとすこしややこしいですが、すべて questo で押し通しても観光客オーラでなんとかなると思います(もちろんきちんと学習したい人はそうはいきませんが)。

 

ふたりです

Siamo in due.(シアモ イン ドゥーエ)

日常的にレストランやピザ屋に入った際、何人か聞かれるのでこう答えていました。たいてい「ここに座れ」とか「好きな所へどうぞ」とか、手振りと言葉で示してくれます。

 

予約してます

Ho una prenotazione.(オウナ プレノタツィオーネ) ※イタリア語では「H」は発音しません。

主にホテルのチェックイン時によく使いました。こう言ってから予約票を見せると、スムーズに受付が済みます。しかし同時に、その後の朝食やクリーニングなどの説明もすべてイタリア語で話されてしまうという諸刃の剣でもあります。自信がなければ英語か手振りでいきましょう。

 

これいくらですか?

Quanto costa?(クアントコスタ?)

たいていのものには値札がついていますが、ときたま値札もシールもついていないことがありました。そんなときにはこのフレーズ。返事は以下のような感じです。

  • Dodici.(ドーディチ) =12(ユーロ)
  • Venti euro.(ヴェンティエウロ) =20ユーロ
  • Dieci e trenta.(ディエチエトレンタ) =10ユーロ30セント

 

お会計お願いします

Il conto, per favore.イルコント ペルファヴォーレ)

レストランに入って、座って、メニューを見ながら注文して、食べて…という一連の流れは何も言わなくても済みますが、店を出るときだけは「会計して出たい」という意思を伝える必要があります。そんなときのフレーズがこれ。

ちなみにイタリアではテーブル会計が多かったように思いました。レシートが置かれていない場合でも、店員さんを呼んで上のフレーズを言えば、内訳を記載したレシートを持ってきてくれます。とはいえカウンター払いやレジ払いの店もあるので、周囲を観察するなどしてその店のやり方を見習いましょう。

 

どれも美味しかったです

Era tutto buono.(エラ トゥット ブォーノ)

レストランのお会計時に言うと受けが大変良いです。美味しかったならぜひ言いましょう。

 

楽しかったです

È stato un piacere.エスタート ウンピアチェーレ

ホテルのスタッフや、路上で絵を描いている人、本屋の店員さんなど、イタリアではたくさんの出会いがあり、その都度会話があります。もし楽しかったなら、別れ際にぜひこう言いましょう。

 

大人二枚お願いします

Due interi, per favore.(ドゥーエ インテリ ペルファヴォーレ)

美術館や博物館でチケットを買う際によく使いました。intero は「完全な」とかいう意味ですが、子供料金半額などに対し、全額払うという意味なのだと思います。

 

ここは私の席だと思います

Credo che questo è il mio posto.クレドケ クェストエ イルミオポースト)

別記事にも書きましたが、長距離列車であるフレッチェは、全席指定席にも関わらず、すでに人が座っていることがしばしばあります(5回中2回ありました)。その際に自分の権利を主張するための言葉がこれです。車両番号に自信がないなど、Credo (クレド 確信する)とまではいかないのであれば、Penso (ペンソ 思う)で言い換えましょう。

 

持ち帰ります(テイクアウトします)/店内で食べます

Portò via.ポルトヴィア) =持ち帰ります

Mangio qui.(マンジョクイ) =ここで食べます

信じられないかもしれませんが、意外とマクドに行きます。その際「Mangia qui?(マンジャクイ?)=ここで食べますか?」と聞かれるので、こう答えましょう。

ちなみにイタリアのマクドナルドには、店内にタッチパネル式の自動注文機がある場合があります。ここで注文を済ませ、レシートを受け取ると、品物受け渡し口でレシート記載の番号が呼ばれるという仕組みです。口頭で注文しなくて済むので便利ですが、テイクアウトか店内かの選択だけは、口頭ですることもあります。

 

この添付ファイルを印刷してもらえますか?

Può stampare questi allegati?(プオ スタンパーレ クェスティアッレガティ?)

イタリア旅行前にすべての予約を済ませ、家で印刷物をプリントアウトしてから出発していれば不要なフレーズですが、急にどこどこの博物館を予約しただとか、帰りの飛行機のWebチェックインをしただとかで、メールで送られてきた予約票や航空券を印刷したくなることがあります。

たいていのホテルは受付で印刷を引き受けてくれるので、このフレーズでメールを見せながら頼んでみましょう。自分は3回ほど経験しましたが、すべて、まずメールをホテルのアドレス宛に転送し、それを印刷してもらう、という流れでした。ホテルによっては1枚1ユーロなどと有料なこともあるので、確認が必要です。

 

切符(チケット)はどこで買えますか?

Dove posso complare i biglietti?(ドヴェポッソ コンプラーレ ビリエッティ?)

観光地化された教会などに入りたいのに、どこでチケットを買えばいいのかわからないとき、その場で警備している警察官や軍人さんにこう聞いてみましょう。まずどんな人でも指差してくれますし、「Là(ラー)=あそこ」「LÌ(リー)=あそこ」「Sinistra(シニストゥラ)=左」「Destra(デストゥラ)=右」などが聞き取れれば安心です。

 

荷物を預かってもらえませんか?

Posso lasciare qui i miei bagagli.(ポッソラシャーレクイ ミエイバガーリ)

ホテルのチェックアウトから列車の発車までに時間がある場合、荷物を置いてまだすこし観光したいですよね。そんなときはこう言って確認してみましょう。自分の場合は「ロビーに置いておいて」と言われることがしばしばでした。

 

ひとつ聞いてもいいですか?

Posso avere un'informazione?(ポッソアヴェーレ ウニンフォルマツィオーネ?)

何か質問したいとき、非常によく使いました。イタリア人の友達が「Un'informazione?」の部分だけで使っていたので真似してそこだけ言っていたんですが、それでも普通に通じたので、後半だけでもいいのかもしれません(少なくとも、変なやつだとか無礼なやつだとか思われているような表情はされませんでした)。

 

Posso chiederLe una cosa?(ポッソキエデルレ ウナコーザ?)

同じような意味で、こう言うこともできるようです。自分は結局「Un'informazione?」で乗り切ったので、使いませんでした。

 

手に取っていいですか?

Posso prendere in mano?(ポッソプレンデレ インマーノ?)

お店で陳列されているもので、いかにも壊れそうなものだったり、そもそも触っていいのかどうか迷ったときに、確認のため使いました。

 

あー良かった。

Meno male.(メノマーレ)

「何か悪いことになりそうだったけど、そうならなかった」というニュアンスの「あー良かった」です。意外に使いますし、これが言えるとイタリア人からニヤッとされます。

 

これ好きです。

Mi piace questo.(ミピアーチェ クェスト)

例えば料理や絵画など、何かが気に入ったときに積極的に使いました。買い物のときに好みを伝えると、「これが好きなら、これはどう?」とおすすめしてもらえるので助かります。

 

本当に?

Davvero?(ダヴェーロ?)

相手が言ったことに対するリアクションとしてよく使いました。「Dici davvero?(ディチ ダヴェーロ?)=本気で言ってるの?」などもよく使います。

 

わかりました。

Ho capito.オカピート)

相手の説明がわかったら言いましょう。相槌で「なるほど」と言いたいときには、「Capisco.(カピスコ)=なるほど」と言うようにしていました。

 

(お金を払いながら)これどうぞ

Ecco a lei.(エッコ アレイ)

単に物を渡すときには「Prego.(プレゴ)=どうぞ」が便利ですが、お金を払うときだけは自分はこう言っていました。正しいのかは謎ですが、とくに変な顔もされませんでした。

 

なぜイタリア語を話すべきか

冒頭で書いた通り、イタリアでは英語が割と通じます。しかしながら、自分はイタリア語を覚えてイタリアに行き、実際に話してみて、できるだけイタリア語で話したほうが良いなと感じました。

それは相手が嬉しそうにしてくれるということもありますが、それ以上に、親しくしてくれるようになるからです。中には、少しだけでも話せることがわかると、こちらが聞き取れるようにゆっくりと、難しい単語を使わず話してくれる人もいます。逆に日本語の簡単な単語を覚えようとする人もいます。こちらが「Buono!」と言うと、誰が教えたのか、「オイシイ!」と笑顔で返してくれる店員さんもいます。そんな人たちとイタリア語を使ってコミュニケーションすることは、きっと感動を伴った忘れられない思い出になるでしょう(自分はなりました)。

少しの努力だけで、旅行がより良い、思い出深いものになるのですから、やはり現地語を覚えて出発するほうが良いと思います。

 

それに、旅行先で外国語で話すことは、「次はもっと上手くなる!」というモチベーションを高めるためのきっかけをくれます。たいてい、最初はなんでも上手く言えません。自分の場合も、知らない物の名前や知らない用法に直面し、結局は手振りや、まだイタリア語よりは使える英語に頼ってしまうことがしばしばありました。また、ネイティブのイタリア語は全然聞き取れません。これまた「次は完璧に聞き取ってやる」というモチベーションにつながります。たくさん失敗することが、帰国後に学習を継続するための力になるのです。

 

もちろん「下手なイタリア語で話しおって」とか「最初から英語で言え」とか思われている可能性も大いにあります。とくに自分の仕事をさっさと終わらせたい人が相手だと、その傾向が強いでしょう。しかし、だからといって遠慮していてはいけません。相手はイタリア人ですし、自分が話そうとしているのもイタリア語です。彼らの真似をしてイタリア人らしく己の主義を貫くことに、何の遠慮が要りましょうか。

また、自分は「発音が上手い」としばしば言われました。これは完全にはお世辞ではないようで(部分的にはそうかもですが…)、書籍を当たると「日本人はイタリア語の発音で有利」という記載によく出会います。実際、英語圏出身者のイタリア語で、「cucinare(クチナーレ)=料理する」を「クシナーレ」と発音している人に出会い、聞き取るのに苦労しました。もしかしたらそれは方言だったのかもしれませんが、いっそ「自分のほうがより正しい共通イタリア語の発音をしっかりできてるんだ」と自信を持って発言してしまいましょう。

 

どう勉強したか

「勉強」というと堅苦しいですが、自分の場合は書籍と、イタリア人の友達に質問するという二つの方法で、旅行前に3ヶ月かけて、少しだけイタリア語を習得しました。

書籍 

キクタイタリア語会話【入門編】

本屋さんでイタリアのガイドブックと一緒に購入しました。基本の113フレーズと、各フレーズの派生フレーズが収録されていて、音楽にのせて日本語とイタリア語を音読した CD も付属します。

自分の場合は「まずとにかく口で覚えること」を意識して、CDを聞きながら自分でも口ずさみ、覚えにくいものは筆記しながら口に出してみたり、そのフレーズを言いそうな気持ちになって言ってみたり、いろいろやってみました。

仕事中もなるべくCDを聞き、1日1時間は最低限勉強できるようにしました。そのおかげか、3ヶ月の間で、基本フレーズ113のうちの80%ぐらいはスムーズに言えるようになったと思います。

中には「これいつ使うねん」と思うようなフレーズ(「父のためにネクタイを探しています」とか)も入っていますが、そのフレーズに含まれている単語(この場合は「探す」など)が意外に重要だったりと、覚えて損はしない構成かなと思いました。

CD付 キクタンイタリア語会話【入門編】

CD付 キクタンイタリア語会話【入門編】

 

また、不定冠詞・定冠詞や、数字、曜日、月、代名詞なども掲載されていて、その一覧をそのまま、覚えるまで書き写すことで頭に入れました(だいたい5回目ぐらいで覚えられます)。

 

デイリー日伊英3か国語会話辞典 カジュアル版

こちらは勉強には使用していません。旅行直前に購入し、イタリアでとても役に立ちました。

27のシーン別にフレーズが合計1,200収録されていて、たいていの言いたいことはこれを見れば言えました。といっても相手の前で堂々と引くというよりは、予め引いて覚えてから言う、という使い方です。

デイリー日伊英3か国語会話辞典 カジュアル版

デイリー日伊英3か国語会話辞典 カジュアル版

 

小さめのサイズなので肩掛けバッグの中にも入りますし、いざというときのための保険として忍ばせておくと安心できます。

 

旅行前に読んだ書籍は、ほとんど上の2冊だけです。もちろんこれだけでは文法や語彙は身につかないので、帰国後に買い足しました。

 

 

以上、イタリア語についてでした。思い出し次第追記していきます。