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2018年を振り返る

知る人ぞ知る、毎年恒例のその年を振り返る記事です。 前年末の目標の結果発表と、次年の目標を立てるだけの内容です。

↓去年の。 mizunokura.hatenablog.com

さっと目標の結果報告

「イタリア語を続けて勉強する、あわよくば翻訳も」といったような目標を掲げておりました。 イタリア語の学習は現在も続けていて、ゆっくりとではありますが身についてきている気がします(語学系ってあんまり「できる」って実感わかないですよね)。

翻訳のほうは、じつは過去に漫画を1本やっているんですがそれは今年ではありませんでした。 イタリア語が原版で、そこから英語に翻訳された書籍の、そのさらに日本語への翻訳作業はやりまして、その際にイタリア語原文を当たったりはしましたが、それで翻訳したと言うにはややずるいかもしれません。 翻訳結果については、おそらく近々発表します。

イタリア語の学習モチベーションのためもあって、イタリア語や、イタリアそのものに関する書籍や番組をよく読みよく見た1年間でした。 以下に面白かったものをいくつか紹介します。

書籍

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語

イタリア山中のある村をテーマにした書籍です。かつて関所として堅い「守り」を領主に提供していた村が、その必要性を失い、野外へ労働力を売り出して石を運搬し、やがて混迷するイタリアにおいて聖なる御札や聖書を売り歩くようになり、ついで書籍や、さらに後の世の禁書販売にも目をつけ、現代まで伝わる書店の礎となった物語が描かれています。

物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)

物語イタリアの歴史―解体から統一まで (中公新書)

中公新書の「物語 〇〇の歴史」シリーズはいずれも読みやすさ・面白さ・わかりやすさにおいて優れたものが揃っているのですが、このイタリアの歴史はその中でも特に気に入りました。イタリア半島シチリアサルデーニャを舞台に、歴史の流れそのものを説明するのではなく、各時代の人物にスポットライトを当ててその生涯を描くことで、よりドラマチックに、臨場感溢れる生き様が伝わってくる内容になっています。

ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)

ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)

かつてイギリス、スペイン、フランス、ドイツ、ハンガリー北アフリカ、エジプト、中東、メソポタミアアッシリアアルメニア…などなど、広大な版図を有したローマ帝国が、どうして滅亡するに至ったのかについて述べた著作です。地中海世界としてまとまることなく、結局は分裂してしまった帝国には何が足りなかったのかを考えるにつけ、現代に生きる私達の生き方についてより考えさせられる内容でした。

番組

www2.nhk.or.jp

マッテオ・インゼオさんと日本人のゲストが、イタリアを歩きながらイタリア語を勉強するという内容の番組です。現在のゲストは俳優の田辺誠一さんで、北イタリア(トリノ、ミラノ)の自動車やファッションにふれる旅をしています。

www6.nhk.or.jp

毎回日本語のナレーションつきで、その人を主人公として、世界の街を散歩する、という体(てい)の内容の番組です。主人公は日本語ですが、相手の返事は現地語で字幕がつくので、リスニングの勉強に役立てています。またこちらはAmazonPrimeビデオでも視聴できます。ローマ、ボローニャの回が配信されていて、とてもおもしろいですよ。

で、来年の目標

ここからは、「誰に向かって言ってるんだろう、どこに向かって行ってるんだろう」のコーナーです。

イタリア関係

来年はもう一度イタリアに行こうかなと考えています。今度は主に南イタリアへ。カゼルタにもまた行きたいな。そしてそれまでにはもっと喋れるようになっておかないといけないなと思っています。あ、州の名前と場所は覚えました!

積読消化関係

年末に分析哲学に呼ばれたので、そこに再入門しています(はじめて呼ばれたと思っていたのですが、15ぐらいの頃に一度触れていたものがじつはそれでした。呼び方を知りませんでした)。

別記事で詳細に述べるかもしれませんが、ここ数年は物事の論拠を客観的事実に依っていたところを、主観的感覚とのバランスをとる必要があるなと感じています。そういうわけで、意識してそうすると思います。

というわけで、みなさま良いお年を。