何ヶ月か立って働いていた時の思い出
この記事は、スタンディングワーク Advent Calendar 2015*1 の24日目です。
僕は、2014年7月3日から10月31日まで立って仕事をしていました。
スタンディングをはじめたきっかけ
きっかけはいくつかありました。
ひとつめは、同じ職場でスタンディングを始めている人がすでにいたこと。
そのことで、職場で浮きすぎることもないだろう、という打算がありました。
ふたつめは、同じフロアでスタンディングをしている人がいなかったこと。
そのことで、良い意味で目立てるだろう、という打算がありました。
みっつめは、「1時間座り仕事をすると寿命が◯◯分縮む」という言説が流行っていたこと。
そのことは、周囲の人から「なぜ立ってるの?」と言われた時や、自分の中から「なんで立ってるの?」という疑問が湧き上がった時の答えにすることが出来そうだと考えました。
そんなわけで、実際にスタンディングワークを始めることにしました。
スタンディングデスク選び
ちゃんとしたスタンディングデスクは、概ね高価です。
ピンきりですが、電動で、気分によって座り仕事形態と立ち仕事形態を選択出来るタイプのものは、10万とか20万とかそれ以上とかとかします。
正直長続きさせる自信は無かったので、ポンと高額なおデスク様を購入する気はありませんでした。
他の選択肢といえば、 Kickstarter に出ていた安価なスタンディングデスクでした。
一例ですがこういったところです。
ただ Kickstarter なので、キャンペーンが終わるまではデスクは届きません。
そして多くの場合、キャンペーンが終わっても数ヶ月間デスクは届きません。
さらにデスクが届いたころ、僕のやる気はおそらくありません。
そんなわけで、この選択肢もなくなりました。
残る選択肢はひとつ。
それは、自作。
しかし、僕にちゃんとしたスタンディングデスクを作り上げるためのDIY力や時間はありません。
デスクが完成したころ、僕のやる気は無いとはいいませんが半分以下である自信があります。
というわけで、木材を買ってきて適当に積むことにしました。
これなら飽きた時すぐに解体して本棚代わりに出来るので、無駄になりません。
こちらは実際の様子。
わかりにくいですが、蓋も底も無い正方形の箱をふたつと、天板代わりの長い板を購入しました。
箱がひとつ1500円。
天板が一枚1200円。
合計で4200円程度で済みました。
当時は MacBookPro をディスプレイにつなげて使っていたのでこういう構成になりましたが、現在は MacBookAir を1台だけ使っているので、その場合は箱も一つで良くなることでしょう。
始めてみてどうだったか
1. 作業に向き不向きがある
予め「最初の3日間がつらいぞ」などと聞いていたのでどんなものかと思っていましたが、そちらは案外平気でした。
ただ実際にやってみると、立ち仕事の向き不向きがあると感じました。
よく言われていることでもありますが、立ちながらは、考え事や読み込みをするのには向いてないです。
落ち着いて作業をするには、立っていると気が散りがちで集中が途切れることがしばしばありました。
その反面、すでに頭の中にある物事を形にするときには気になりませんでした。
向いてないと思った作業
- 資料や本の読み込み
- 調査
- 設計
- 調査/設計/実装のレビュー
向いていると思った作業
- 実装
- すでに考えていた文章を書く
2. 疲れる
当たり前ですし、よく言われていることです。
疲れるので、帰ってからよく眠れます。
僕が言うまでもないことですし、このアドベントカレンダー*2でも何度も触れられているので詳細は割愛します。
3. 他の人が興味を持ってスタンディングを始める
まさに僕がスタンディングを始めたきっかけなのですが、他の人がやっているということは、興味のあることを始めるための大きな原動力になるようです。
4. 目印になる
僕はフロアがいくつかわかれている場所で働いています。
ときには他のフロアで働いている人に訪ねてきてもらうこともあります。
そんな時、座席表を見てもらうよりも「XX階の立ってる人がいる場所です」と言えます。
また、見える範囲で「普段あのあたりにいます」と話すときにも、「あのへんに立ってます」と言えるので便利です。
オフィスフロアにおけるランドマーク、それが僕でした。
そして、2015年12月
座り仕事最高。
購入した木材は、素敵な棚としてデスクの上で余生を過ごしています。
触発されてスタンディングを始めた同僚は、オフィスフロアにおけるランドマークとして活躍しています。