イタリア旅行 - 旅の準備
イタリアに旅行する前にした準備や、やっておいてよかったこと、やっておけばよかったと感じたことについて書きます。
※(TBD)の箇所は後ほど編集します。
行く場所を決める
イタリアの中に観光地はいくつかあり、大きく北イタリア・中央イタリア・南イタリアに分かれています。
参考:ヨーロッパ観光旅行ガイド|ベネチア・ピサ・シエナ・モンサンミッシェル・バルセロナ・パリ
今回の自分の場合は、友達がいるナポリとミラノに行くことはすぐに決まりました。
イタリアに行くからにはローマ・ヴェネツィアには行っておきたいし、そうなると、ローマとミラノの間にあるフィレンツェにも…と考えた結果、南イタリアは諦め、以下の5都市に絞り込みました。
それから友達の都合や地理的条件・見たさの度合い(数日滞在したいのか、必ず見たいものがあるのか、ただ行って雰囲気がわかればいいのか…)を考慮して、スケジュールを決めました。各都市ともに魅力的で見どころも多くあり、ここが悩みどころです。
自分の場合は、
- ナポリ(3日):友達の案内で数日滞在したい
- ローマ(5日):サン・ピエトロ大聖堂にあるミケランジェロのピエタや、バチカン博物館のシスティーナ礼拝堂が見たい。ローマから日帰りでどこかに行っても良い
- フィレンツェ(2日):ドゥオーモが見たい
- ミラノ(3日):アニメ『ロミオの青い空』の舞台を巡りたい。友達の家に宿泊したい
- ヴェネツィア(日帰りで1日):ただ行ってみたい。あわよくばゴンドラに乗りたい
としました。
フライトの予約
目的地が決まれば、まずは国を出入りするために、飛行機を予約します。
今回の旅はツアーではなく、すべて自分で用意して行きました。というのも、まず価格が高いことと、長期旅行で時間的に強く束縛されると後半に気が滅入るだろうと思ったからということ、また誰かの指示に任せるのは楽である反面、退屈だと感じたことからです。ツアーでは、自分でのフライト予約は必要ありません。
フライトの予約にはスカイスキャナー( https://www.skyscanner.jp/ )を利用しました。スカイスキャナーでは、出発地と目的地、出発日と人数を入力するだけで簡単にフライトの検索ができます。
今回の初日の目的地であるローマなら、フィウミチーノ国際空港とチャンピーノ国際空港とがあります。これらのうちフィウミチーノのほうが大規模で、チャンピーノは周辺の欧州国からのLCCが主なようです。
今回は、現地に着いてから迷うことが少なそうな、フィウミチーノ国際空港を選択しました。また、行きはとくに考えず、アクセスが良さそうな羽田空港にしました。
その場合の画面はこんな感じです(※イメージ)。
とはいえイタリアには、ローマの他にも空港があります。
北イタリア
- ミラノ・マルペンサ空港
- ミラノ・リナーテ空港(エンリコ・フォルラニーニ空港)
- ベルガモ・オーリオ・アル・セーリオ空港
- トリノ空港(サンドロ・ペルティーニ国際空港)
- ジェノヴァ・セストリ空港
- ヴェネツィア・テッセラ空港(マルコ・ポーロ空港)
- トリエステ・ロンキ・デイ・レジョナーリ空港(フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア空港)
- トレヴィーゾ空港
- ボローニャ・ボルゴ・パニガーレ空港(ボローニャ・マルコーニ空港)
中央イタリア
- ローマ フィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ビンチ空港)
- ローマ チャンピーノ空港
- フィレンツェ ペレトラ空港
- ピサ空港(ガリレオ・ガリレイ空港)
- リミニ空港(フェデリコ・フェリーニ空港)
南イタリア
- ナポリ・カポディキーノ空港
- バーリ空港(カロル・ヴォイティワ空港)
各目的地に合わせて利用するのが良いでしょう。自分の場合、初日はナポリに宿泊できるようカポディキーノ空港を利用しても良かったかもしれない、と思いました。ただし空港もホテルもナポリでは使っていないので、実際のところはわかりません。
航空会社は、中国国際航空(中国)とアエロフロート(ロシア)を利用しました。
選定基準は大部分が予算ですが、その他にもSkyチームに参加していることや、Googleで検索してみて直近3年間ほどで評判が悪くないこと、直行便でない場合は空港での乗り継ぎ時間が十分にあること(移動・セキュリティチェック・トイレ・飛行機遅延などを考慮して最低でも2時間は確保したい)を基準にしました。
行き・帰りともに航空会社のWebサイトで直接予約しました。どちらも日本語で予約が完了できます。
各フライトの予定詳細は以下の通りです(※実績ではありません)。
行き
中国国際航空(エアチャイナ)
CA184:10/19 08:30 JST 羽田空港発 同 11:20 CST 北京国際空港着(3時間40分)
CA939:10/19 13:40 CST 北京国際空港発 同 18:55 CET ローマ・フィウミチーノ国際空港着(11時間)
乗り継ぎ時間:2時間20分
帰り
Aeroflot(アエロフロート)
SU2403:11/2 11:10 CET ローマ・フィウミチーノ国際空港発 同 16:55 MSK モスクワ・シェレメチェボ国際空港着(3時間25分)
SU0260:11/2 20:00 MSK モスクワ・シェレメチェボ国際空港発 11/3 11:40 JST 成田空港着(9時間20分)
乗り継ぎ時間:3時間5分
予約の注意点やチェックイン・空港での乗り継ぎや実際のフライト中の感想などは以下の記事にまとめています。
ホテルの予約
ホテルの予約には Booking.com( https://www.booking.com/ )を利用しました。こちらのサイトもスカイスキャナー同様に洗練されており検索しやすく、スマホアプリでの予約管理ができるので、便利です。
滞在する各都市について、ホテルを探していきます。自分の場合、初日はローマに夜19時に到着するので、不慣れな土地で無理にナポリ(電車で約1時間30分)へ向かうことはせず、そのまま一泊することにしました。
夜なので駅からある程度近いこと、口コミの評価点が9点以上あること、Wi-Fiが無料で使えること、到着時間が遅いので、夜でもチェックインできるホテルを選びました。
10/19(ローマ):スムース ホテル ローマ テルミニ (イタリア ローマ) - Booking.com
同じように他の滞在場所についても予約していきます。
その際に注意したいのは、Booking.com では予約時に必ずしも即座にカードに請求がかからないことです。予約フォームにカード情報を入力しますが、それは宿泊者の身分や収入の証明のためであって、そのまま請求がかかるか、もしくは滞在後のチェックアウト時に請求されるかはホテル次第です(後者の場合は現金払いが可能なホテルもあります)。
また、宿泊税についても考慮すべきでしょう。イタリアでは都市とホテルランクにより、一泊一名ごとに税金がかかります。
参考:宿泊税のご案内
ホテルランクは星の数で表現され、イタリアの場合はホテルの備品や施設の充実度合いを表現しているそうです。税額はローマが最も高く設定されていて、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリの順に安くなっていきます。また、もちろんカゼルタのように課税されない都市もあります。
宿泊税の支払い方法はホテルによりけりで、カード可であることも、現金のみの受付であることもあります。
それから、Booking.com ではキャンセル料が無料になる期間のついた予約も可能です。自分の場合は最後のローマ5日間の滞在について、イタリアでもっと気に入った場所があればそこでの滞在に変更したいと考えていたので、あえてキャンセル無料期間つき(宿泊の4日前、10月25日まで)の予約にしました。ただ、そのぶんいくらか宿泊料が高くなってしまいます。
さて、今回宿泊したホテルを以下に列記します。
10/19(ローマ):スムース ホテル ローマ テルミニ (イタリア ローマ) - Booking.com
10/20-/22(カゼルタ):Cas'E Charming House (イタリア カゼルタ) - Booking.com
10/23-/25(フィレンツェ):ホテル アストロ メディセオ (イタリア フィレンツェ) - Booking.com
10/26-/28(ミラノ):ホテル ダ ヴィンチ (イタリア ミラノ) - Booking.com
10/29-11/2(ローマ):ホテル イタリア (イタリア ローマ) - Booking.com
どのホテルも本当に気持ちよく滞在できました。
実際に宿泊しての感想などは別記事にまとめています。
列車の予約
さてはて、続いては列車の予約です。イタリアには複数の長距離鉄道会社があり、日本のようにほとんどJRで統一されているわけではありません。
-
Italo ( http://www.italotreno.it/en )
-
Trenitalia ( http://www.trenitalia.com/tcom-en )
自分の場合はなんとなく安心できるので、かつての国鉄を引き継いだ主要鉄道会社である Trenitalia だけを利用しました。上記にはいずれも英語のサイトを記載しましたが、トレニタリアの場合は日本語サイトも用意されています( http://www.trenitalia.jp/ )。
ただし、日本語サイトをイタリア国内から利用しようとした場合、クレジットカードでの決済がうまくいきませんでした。問い合わせたところ、どうやらセキュリティのために日本国内からの決済のみに限定しているそうです。イタリア旅行中にふいに切符が必要になった場合、もちろん駅での自動券売機も利用できますが、Web予約よりも高価です。自分の場合、ナポリからローマへの列車が、当日券売機での購入で1人90ユーロするところが、Web予約では2人で45ユーロほどになりました。また、駅の自動券売機付近には詐欺師がうろついており、切符の購入を勝手に手伝った後で金銭を要求してきます。自動券売機は3回ほど使いましたが、うち一度だけ「フレンズ!フレンズ!フレンズ!」と連呼する男に絡まれました。
イタリア国内での駅表示に慣れるためにも、できればイタリア語版サイトで慣れておくのが良いでしょう。
予約の方法
こちらが検索フォームです。なんとなく意味がわかると思います。
Da:発駅名(この場合はフィウミチーノ空港駅)
A:着駅名(この場合はローマ・テルミニ駅)
SOLO ANDATA:片道のみ
ANDATA E RITORNO:往復(行きと帰り)
Adulti:大人
Ragazzi:子供(4歳未満は無料で席も用意されないが、座る場合は半額。4〜14歳は各州を結ぶ長距離列車ならBaseの価格から半額。Baseはプラン名※後述)
列車の種類
イタリアの列車には、フレッチェ(Frecciarossa, Frecciargento, Frecciabianca の3種)と呼ばれる新幹線に似た長距離列車と、レジオナーリ(Regionali)と呼ばれるローカルの列車、インターシティ(Intercity)と呼ばれる都市間列車とがあります。フレッチェ、インターシティ、レジオナーリの順で速く、料金もまた高くなります。
フレッチェは遅延も揺れも少なく、スーツケースなどの大きな荷物を積めるスペースや、車内販売や売店車両もあるため、旅行においては快適です。反面レジオナーリは価格が安いのですが、乗客の層が限定されないことで治安上の不安があります。また、自分はインターシティには乗ったことがありません。
参考(Frecciarossa 1000の紹介):The new Frecciarossa 1000 - Frecce - Trenitalia
参考(レジオナーリの一例):Abruzzo: ancora atti vandalici ai danni di un treno regionale - Trenitalia - FSNews
フレッチェのプラン(Offetra)
フレッチェに乗る場合、どの契約プランを選択するかによって価格が大きく異なります。
Base:CartaFreccia(雑誌。イタリア語)有り、払い戻しあり、差額支払いによるサービス(Standard, Premium, Business, Exective など)の変更が可能、日付・時間・列車の変更も無料で可能(1時間前までに1度だけ)。変更手続きをしていない場合も、列車出発時刻の1時間前後までであれば10ユーロのペナルティを支払うことで変更が可能。
Economy:CartaFreccia(雑誌。イタリア語)有り、払い戻し、列車の変更不可。日時については、同じカテゴリ(未利用のため不明)の列車であれば、出発前にBaseとの差額を支払うことで変更が可能。
SuperEconomy:CartaFreccia(雑誌。イタリア語)有り、払い戻し、列車、日時などのいかなる変更が不可。
2x1 Special Offer:2人分のチケットが1人分の価格で購入できるプラン。条件はSuperEconomyと同じ。出発の2日前までに購入する必要がある。
自分は2人旅で、予約の変更をすることも無いと思っていたため(実際は一度変更したくなることがありましたが)、このうちBaseを除く3種類のうちからしか選びませんでした。その他にも家族プランやビジネスプランなどもあるようなので、詳細は公式サイトを見てみてください。
また、サービス(Servizio)は何度か Premium がほとんど Standard と変わらないときがあった以外には、Standard 一択でした。両者の違いは車内販売やウェルカムドリンクの有無ぐらいで、ほとんど変わりません。
例えばこんな画面でプランとサービスを選んだら、
座席を指定する場合は右下の「Scelgo il posto(座席を選ぶ)」にチェックを入れて、Continua (続ける)を押します。
するとたまにこんなダイアログが出ます。
これは、要するに「追加でいくら払えばひとつ上のプランに変更できますよ」というオファーです。受け入れるなら赤いボタン(Accetto a proseguo =受け入れて進む)を、必要なければ白いボタン(Proseguo senza cambiare =変更せず進む)を押しましょう。
座席指定画面です。
セレクトボックスから車両番号を選び、空いている緑色のシートをクリックして選択したら、確認(Conferma)ボタンを押して進みます。
ここで注意したいのは、Frecciarossa 1000 の車両が4A〜8A・8B〜4Bの順でつながっていることです。より駅舎に近い側の車両が4Aなら、そこから最も遠い車両番号は4Bになります(逆もまた然り)。もし歩きたくなければ最も近い車両番号を選ぶ必要があるのですが、AとBの向きがどう決まるのか、自分にはわかりませんでした。そのため、8Aまたは8Bあたりの中央の車両を選んでおくと安全だと思われます。
さて、個人情報入力フォームまで来ました。もう少しです。
予め「Effettuo il login(ログインする)」が選ばれているので、その右の「Proseguo senza fare il login(ログインせずに続ける)」を選び直します。
Nome:名前。下の名前
Cognome:苗字。ファミリーネーム
e-mail:メールアドレス
Conferma e-mail:確認用メールアドレス(再入力)
Telefono:電話番号(任意入力)
Copia i dati nei passeggeri, sono anche un passeggero del viaggio:以下にある乗車者の氏名に、上記入力内容をコピーするかどうか。予約者が乗車するならチェックする
ここまでくればあとは簡単で、乗車する人の氏名・誕生日・メールアドレス(任意)と、必要な他サービスと、支払い方法を選択し、支払うだけです。上記に入力したメールアドレス宛に、Trenitalia から「Il Tuo Biglietto Trenitalia(あなたのトレニタリアの切符)」というタイトルのメールが届きます。添付ファイルがそのまま切符として使えます。
列車の乗り方については、以下別記事にまとめています。
持っていくものの用意
さて、予約が済みました。あとは行くだけです。しかし、もちろん手ぶらというわけにはいきません。
絶対に必要なもの(ないと旅ができない)
- パスポート
- 旅行の日程表
- 航空券(行き・帰り)
- 着替え
- 薬(普段飲むものがあれば)
- 現金(円)
- 現金(ユーロ)
- 財布1(家から空港まで、空港から家までの日本円が入ったもの)
- 財布2(ユーロを入れて使うもの)
- 予備の日本円
あれば安心できるもの(ないと万が一の場合非常に困る)
- パスポートのコピー
- パスポートを首から下げる入れ物
- パスポート再発行用の顔写真2枚
- 日程表のコピー
- クレジットカードのコピー(スマホに写真を撮っておいても良い)
- 経由地および目的地の日本大使館・日本総領事館までの地図、現地語表記の住所
- 立ち寄る場所の地図、現地語表記の住所
- 海外旅行保険の証書(au海外旅行保険を利用しました。安かったので…)
- 海外旅行保険の保険金請求書
- クレジットカードの会員優待について書かれたパンフレット(あれば)
- 印刷したホテル予約票
- 印刷した列車予約票(Trenitalia の場合は添付されているファイルを印刷したもの)
- スマホ(観光やストに関する日本語の情報を調べたり、切符の予約などに使う)
- 携帯バッテリー
- コンセント変換アダプタ(C型)
- 安心して飲める風邪薬やのど飴
- ガイドブック
- 旅行会話集(持ち運びやすいもの)
- 財布3(万が一のためのダミー用)
- スーツケースベルト
- 寝間着(もしものとき外に出ても大丈夫なもの)
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- ボールペン
- 折り畳み傘
あれば快適なもの(なくてもなんとかなる)
- Wi-Fiルーター
- 携帯用スリッパ
- ネックピロー
- 密閉型のイヤホンまたはヘッドホン
- アイマスク
- 書類を入れておくケース
- エコバッグ
- 携帯用シャンプー・リンス
- くし
- シェーバー
- サングラス
- ビニール袋
- 水に流せるポケットティッシュ
- ウェットティッシュ
- 保湿クリーム
- 小分けにした衣類用洗剤
- 腕時計
- メモ帳
ビザについて
90日以内の観光の場合、日本のパスポート所持者はビザが必要ありません。ありがたや。
パスポートの残存期限について
入国の際、それぞれの国ごとにパスポートの有効期限までの間の必要日数が設定されています。これが不足していると入国できません。イタリアの場合、上記のシェンゲン協定の定める90日以上の残日数が必要です。
パスポートの再発行について
パスポートの再発行には現地警察の発行する盗難証明書と、もともとのパスポートのコピー、さらに証明写真が必要なのだそうです。証明写真は現地でも、日本にあるような証明写真機で撮影可能ですが、サイズが合うかどうかは確認していないのでわかりません。
参考:イタリアの 『スピード証明写真』 ( ヨーロッパ ) - ** DOLCE VITA in ITALIA ** - Yahoo!ブログ
現金について
円からユーロへは、日本国内で換金するのがレート的に有利だそうで、自分も羽田空港の国際線発着ターミナル内にあるみずほ銀行のカウンターで換金しました。
イタリアは日本よりも少しだけクレジットカードの使える店舗が多い印象を受けました。切符でも、レストランでも、ホテルでも、スーパーでも、マクドナルドでも、たいていのことはクレジットカードでの支払いが可能です。しかし、たまに現金のみしか受け付けていない場合があります(一部の博物館・遺跡の入場料や、ホテルの宿泊税、露店など)。また、そもそもそんな店で買うなという話かもしれませんが、安全面からクレジットカードを使用したくない場合もありえます。そういうときのためにユーロも必ず用意しておくべきでしょう。お釣りの小銭をごまかされるリスクがありますが、クレジットカードの不正使用のそれよりはだいぶマシです。
また、クレジットカードの使用額は、限度額に至らないよう空けておき、普段使いのもの以外に念のためとして複数枚持参しましょう。
あくまで自分の場合ですが、すべてをなるべくクレジットカードで支払ったとしたら、15日間で使用した現金は概算で合計80ユーロにもなっていません。
実際には、出国前にイタリアでどの程度クレジットカードが使えるかわからず、またイタリア国内でのレートの悪い換金をできるだけ避けるために、1100ユーロほどを持ち込んで、クレジットカードを使わずになるべく現金払いにするようにしていました。そのおかげで、一度も CAMBIO(両替商)や現地銀行のお世話にはなりませんでした。もしやむなく現地で換金する場合には銀行が一番レートが良いらしいのですが、開いている時間が限られていて、さらに混雑もするそうなので、そんなことに時間を使うよりは、できるかぎり避けたほうが無難でしょう。
使わなかったもの
幸い、今回の旅では大きく困るようなトラブルはほとんど発生しませんでした。そのため、パスポートのコピーや証明書のコピー、海外旅行保険の証書、大使館までの地図、ダミーの財布など、トラブル対処用品は一切使用していません。しかし、これらは必ず持っていったほうが良いです。
また、上記のリストにはないカメラ(コンデジ)を持っていったのですが、これもまったく使いませんでした。普段持ち運ぶ荷物を増やしたくないこと、また画質にそれほどこだわりがなく、スマホ(iPhone7)のカメラのもので十分だったからです。クリップ式の広角レンズを別途購入し、これを使うことで背景を大きく含めた自撮りも簡単に撮影できました。
参考:Amazon.co.jp 売れ筋ランキング: スマートフォン用カメラレンズ の中で最も人気のある商品です(非アフィリエイトリンク)
コンセントの変換アダプタは、Cタイプの簡単な構造のものと、USB の出力がついた少し大きめのものを持っていきました。これらのうち、簡単な構造のものは使用しませんでした。
辞書については自分は持っていっていませんが、スマホがあれば調べられますし、英語表記があることも多いので、よっぽど英語に自信が無い場合や、英語表記すらない地域に行く場合以外では必要を感じませんでした。
あって良かったもの
まずは上記のコンセント変換アダプタです。USB 出力が2口できるので、2人分のスマホ充電ができますし、ポケット Wi-Fi の充電もできて便利でした。自分たちの持ち物で充電が必要なものはそれだけだったので、変換後のコンセントはじつは一度も使用していません。
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そしてネックピロー。旅行直前に無印良品のものを購入しました。飛行機内でしか使わないし、しかも空気でふくらませるタイプではないのでかさばるんじゃないかと心配していたのですが、これがあるのと無いのとでは首の負担が大きく違います。たしかにスーツケースの容量はある程度取ってしまいますが、もともとスーツケースが空きがちで、旅行中は割れ物のお土産の緩衝材にすることもでき、困りませんでした。
参考:フィットするネッククッション (新)チャコールグレー・約16.5×67 | 無印良品ネットストア(非アフィリエイトリンク)
ホテルのランクによりけりでしょうが、歯ブラシ・歯磨き粉・シャンプー・リンスなどのアメニティは、いずれかが無いことのほうが多いです。あったとしてもなんか嫌だったり、妙に乾燥したりする場合もあるので、安心できるものを持ち込んだほうが良いでしょう。
イタリアのホテル生活では、我々にとっては室内履きも必要になります。携帯スリッパが大活躍でした。100円ショップのものでも構わないので必ず持参しましょう。長時間フライトの飛行機内で靴を脱いで快適に過ごすためにも使えます(機内でもらえる場合もあります)。
そしてWi-Fiルーター。ホテルにWi-Fiがある場合もありますが、有料だったり、電波が弱かったり、回線が詰まっていたりで使えないこともままあります。緊急の場合に備えて持っておくと良いでしょう。また、これがあれば帰国前日のフライトWebチェックイン(24時間前開始)が、ホテルの外でもできるようになります。
Web での評判が良く早割もあったので、イモトのWi-Fiを選びました。返却時に使用可能日数が2日残っていたそうなのですが、成田での返却時に「その日数分ご返金いたしますね」と、こちらからは何も言っていないのにも関わらず教えてくれたのが、非常に好印象でした。また使うと思います。
エコバッグも便利でした。イタリアのスーパーでは袋は有料です。レジの人が「Bag?」とか「Sacchetto?」とか聞いてくれますが、エコバッグを持参しておけば地味に節約できます。
各種予約票(ホテル・列車など)を印刷したものも、中にはWeb画面やメールを見せれば大丈夫なものもありますが、紙に刷ってあるとスマホのバッテリーを気にする必要がなく、予約の確認時に手渡せばそれで済むので楽でした。
最後にティッシュ。紙が無いトイレが一度だけありました。また、手を拭いたり鼻水をかんだりで、何かと使います。
あったら良かったもの
まずはサングラス。イタリアの太陽は強いのか、自分はまだしも奥さんがまぶしそうにしていました。現地でももちろん買えます。
そしてのど飴。イタリアは非常に乾燥していますし、遺跡からのチリ、排気ガスや歩き煙草の煙などで喉が痛くなります。薬局でちゃんと探せばあるのかもしれませんが、龍角散などの薬物を含まないタイプののど飴が見つけられませんでした(医薬品ぽいやつで代用しました)。イタリア語で「喉が痛いんだけど、薬品が入ってなくて、のどがスッキリするやつないですか?」と言うことができればいいんですが、かさばらないし、日本から持ち込んだほうが無難だと思います。
密閉型のイヤホンも欲しかったです。飛行機内で使用するため、Bluetoothではなく有線のものでなければいけませんが、失念して無線のものを持っていきました。音楽やイタリア語の会話CDを聞いてもいいし、単純に耳栓にしても良いでしょう。
荷物について
最後に荷物について。航空会社とチケットのタイプによって、預け入れ荷物と持ち込み荷物の重量や品目に制限があります。機内や現地到着後ホテルまでの間に使うものは持ち込み荷物に、そうでないものは預け入れにしましょう。
続いては、フライトについて書いていきます。